新品時のコンディションを取り戻すために
時計内部を部品単位で分解、点検し、一つひとつのパーツを時計専用の洗浄液と洗浄機で超音波洗浄致します。
使用限度を超えた部品があれば交換し、各部を規定値通りに注油と組み上げをおこない、
新品時のコンディションを取り戻す作業を指します。
専門用語ではOHと略されることもあり、時計を永くご使用になるには為には必ず必要な作業です。
時計内部を部品単位で分解、点検し、一つひとつのパーツを時計専用の洗浄液と洗浄機で超音波洗浄致します。
使用限度を超えた部品があれば交換し、各部を規定値通りに注油と組み上げをおこない、
新品時のコンディションを取り戻す作業を指します。
専門用語ではOHと略されることもあり、時計を永くご使用になるには為には必ず必要な作業です。
オーバーホールの目的は、潤滑油である油が切れる事によってパーツの摩耗や破損を防ぎ、
時計内部の使用限度を超えたパーツを交換する事で、未然に大きな故障やトラブルを防げることにあります。
時計は人間と同じく、定期健診による病気の早期発見が非常に大切です。
初期症状の不具合であれば簡単なパーツ交換やパーツ調整のみで時計は健康な状態に戻りますが、
不具合を放置してムーブメント全体が駄目になってしまった場合、機械そのものを丸ごと交換する必要があります。
交換部分が数多くある場合や、希少なパーツが交換な場合は修理料金が大幅に高くなってしまう場合が御座います。
そのため、多くの時計では3年~4年に1度のオーバーホールが推奨されています。
・ゴムパッキンの劣化による防水性の低下、湿気、水入りの可能性、時計内部の錆、腐食の進行
・潤滑油の劣化によるパーツの摩耗、破損
・精度の低下
上記のような不具合が生じます。
特に問題になるのが潤滑油の劣化です。
時計内部の各パーツは箇所ごとに決められた専用オイルが注油されることでスムーズに動きますが、
3年から4年と長年使用し続けると油が切れてしまい、歯車に強烈な摩耗が生じます
この状態になると歯車や各パーツは欠けたり、折れたりしてしまい、パーツ交換が余儀なくされ修理代が高額になってしまう可能性が高くなります。細かなパーツ交換で済めば大きな費用はかかりませんが、重要な部分のパーツ破損やムーブメント本体の交換は、高額の修理費用がかかります。又、ムーブメントの不具合は時計そのものの価値を下げてしまう事になります。
面倒くさいと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、不具合を感じたらすぐに点検やオーバーホールの依頼を行いましょう。
電池を動力として動くクォーツ時計ですが、機械式時計と同様に定期的なオーバーホールが必要です。
クォーツ時計でも油の劣化による歯車の摩擦抵抗により電池の消耗が早くなることや、各パーツの摩耗や破損、
パッキンの劣化による水侵入の危険性などから、機械式腕時計と同じく定期的なオーバーホールを実施した方が良いでしょう。